理系男子はなぜチェックが好きか。

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みなさんこんにちは、なんちゃって理系男子の五味です。

京都大学の工学研究科で研究員やってる私がどうして「なんちゃって」なのかというと理由はたくさんあるのですが、いちばんは「数学が苦手」だから。いえ、好きなんですよ、数学。でもぜんぜん得意じゃない。いっつも苦労しています。だから今でも数学の教科書(それこそ学部1年生が使ってるような)が手放せずにおります。(そういや同い年で情報学の助教やってるF先生も線形代数の単位とらなかったとか言っていたような。いや、どうみてもF先生は数学得意ですよ、仮に単位とってなくても)。

 

さて、本日のテーマ「理系男子はなぜチェックが好きか」。

 

よく言われますよね、なぜか理系の学部にいる男子学生はみんなチェックのシャツを着ていると。で周りを見渡してみると確かに多い気がします。私もよく着ています。極端になるとこんな格好になっちゃったりします。

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これについて「いざというときに直角を確保できるようにするためではないか」という意見がありましたが、もちろんこんなふにゃふにゃのものでは直角なんて確保できるわけがありませんので違います。

また、座標平面やグラフ用紙を連想させるという意見もあるかもしれませんが、格子の入った座標平面を見る機会は(人によるでしょうが)そう多くありませんし、グラフ用紙なんて私はここ10年くらい使ってません。格子というと「エクセル原稿用紙」という恐怖の技が存在しますがこれこそ理系男子の大嫌いなものです。

 

ではどうしてチェックが好きなのか。

以下、私の場合。

 

「最低限のおしゃれ」

 

簡単そうに見えたんです、チェックのシャツだと。

(今の私の意見は少し違います)

 

ポイントは二つあります。ひとつはボタンのあるなし。例えばTシャツよりも襟のあるシャツのほうが、少しちゃんとして見えます。同じ程度に低い「おしゃれレベル」の人でしたら、Tシャツよりも下までボタンのあるシャツのほうが、たぶん「まとも」に見えるはずです。たいていのこういうシャツは生地にすこし硬さがあるので肌にはりつかず立体的になり、体型・体格もカバーされます。

もうひとつのポイントは、無地か、柄か。無地のシャツってちょっと不安なんです。生地のよしあしがよくわかっちゃいますし、シワ目立つし、サイズが合ってないのもよくわかります。シミなど汚れも目立ちます。(もうちょっと上級のおしゃれのことを考えても、無地って着こなし、特に組み合わせが少し難しいでしょう)。で、柄モノになるわけですが、縞々や水玉はやっぱりちょっと抵抗がある。となると、チェック柄は種類も多いし色々な色味もあるし、英国ブランドのせいでなんとなく上品なイメージもあるし、とまあそうなるわけですよ。

 

それと理系と何が関係あるのか。文系男子だって同じじゃないのか。

 

上述したような「最低限のおしゃれ」についての条件は文系学部の男子学生も同じかもしれません(知りません)。が、もしも違いがあるとしたら男女の構成比でしょう。男性は、基本、同性ばかりの集まりではおしゃれしません。かっこつけません。私もそうですし私の周囲の男性にもその傾向はあるように伺えます。男性のおしゃれはほとんが女性に見せるためのものです。これは女性との大きな違い。女性は同性ばかりの集まりでも、というかむしろ同性の集まりでこそ、一生懸命おしゃれしますよね。そして男性受けを狙うおしゃれは普通のそれとは別にある。(聞いたところではカワイイとモテの違いらしい)。なので、男性のおしゃれも女性のおしゃれも、それを見せる第一の対象は女性なのですよ。そのため、女性比率の高いところにいる男性は周囲の(少なくとも女性の同級生の)おしゃれ度合いが高くなり、赤に入れば朱に染まる原理でより上級のおしゃれに気を使う傾向がある、と私は仮説します。検証する気はありませんけど。

 

まとめ。

周囲が男性ばかりの環境におかれた理系学部の男子学生にとって、自分でかっこわるくないと思える程度の、しかし一生懸命着こなしや組み合わせを考える必要はないと思える程度でさらに管理が楽な服装の選択肢が、襟とボタンのあるシャツであり、無地ではなく柄で柄の中では無難に見えるチェックであり、結果、多くの男子学生がチェックを選ぶ。少なくとも私はそうでした。

 

異論、反論はお待ちしておりませんが、お寄せいただけば拝見は致します。

 

END

 

チーズケーキが美味しいお好み焼きやさん☆

「鉄板いろいろ」http://teppan-iroiro.com/

 

お店はカウンターが数席に、max12人くらいのお座敷。今回はグループだったので予約してお座敷に。

 

「鉄板いろいろ」という店名ですが、メニューの最初に載っているのはお好み焼き、なんと290円。驚異的に安いので、大丈夫なのかな(色々な意味で)と思ってしまいました(笑) お好み焼きにはおおざっぱにいうと広島式と大阪式がありますが、こちらのものはどちらとも違う感じ。真ん中に卵が落としてあって、なんとなくそれを混ぜたり混ぜなかったりしながら頂きます。やや半生気味でソースはあっさりめ。トッピングを追加しなければタコが入ってるのかな?シーフードでした。なんといっても290円なので、小さいのが出てくるのかなとおもったらそんなことはありませんでした(いえ、広島のお好み焼きのようなサイズではありませんが・・・)。写真撮り忘れました。スンマセン。

 

 

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お好み焼き以外では、まず、「マウントステーキ」が美味しいです。これはぜひ食べてほしい。切られて出てきますがすごく厚いお肉で、「肉食ってる!」という感じがします。が、柔らかいのでアゴが疲れたりはもちろんしません(笑) 赤ワインを煮詰めたソースとわさび醤油で頂きます。あ、スライスしたニンニクが山盛りでのってきます(笑)焼き加減は少しだけレア寄りのミディアムでした。お願いすれば調整してもらえるかも。

 

 

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おこのみ餃子はもちもちふわふわ。なんならこれが主食でもOKという感じ。なかみなんだったか忘れちゃった・・・ たぶん挽肉ベースだったと思うんだけど。

野菜料理(食べたのは空芯菜、ワケギ)はきっと隠し味があります。ただ炒めただけではこういう味わい深さは出ないはずで、ニョクマムか何か使ってるんじゃないかな。

鶏肉とシイタケのクリームソテー、これ超好みでした。(また写真撮り忘れた…) クリームソテーって?と思っていましたが、鶏モモとシイタケ(肉厚!)のソテーにホワイトソースを控えめにかけたもの、のようです。私は鶏肉loverなので(お昼に親子丼を食べた夜にチキンカツを食べるくらい)、これは多分次回も頼んじゃうと思います。

 

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そうそう、砂肝もふっくら仕上がっていてgoodでした。「伝説のチョリソー」は、何がどう伝説なのかよく分かりませんでしたが(教えてもらったのですが 笑)、ぷりぷりじゅわ、です。ソーセージ好きの方にはばっちりだと思いますよ。

 

そしてチーズケーキが美味しい!(これも写真撮り忘れた…) おそらくここで作っているわけではないと思うので、どこかから仕入れているか、関係者の奥様のお手製かと思いますが、ヨーグルト的なさわやかさがありながら全くべちゃっとした感じがなくて、もちろんぱさっとした感じもない。これだけバランスのとれたベイクト・チーズケーキはなかなかないですし、もちろん私もここまで上手には作れません。参った参った。

 

飲み物は色々あったのですが、私は人生初のデンキブラン。ソーダ割りをチェイサーにしてストレートを頂きました。うーん、薬草ぽいブランデー?「どこが電気やねん!」というツッコミについてはオーナーさん(長身の優しそうな男性です)が親切に由来を教えて下さいました。それとこれまた人生初のホッピーを。デンキブランのソーダ割りやホッピーは鉄板メニューとよく合うようです。要は炭酸?(じゃあシャンパンでも合うのだろうか・・・)

 

ほんとはもっと色々飲んだり食べたり試してみたかったのですが(特に甘焼き!)、電車の時間になってしまい慌てておいとま。出がけに会計のことを思い出したのですが慌てていたのもあって幹事さんにツケにして頂きました。(これを指して食い逃げと言っている人がいるようですが断固抗議いたします)。

 

というわけで、大久保に最近開店した290円衝撃priceの、「チーズケーキが美味しいお好み焼き屋さん」こと、『鉄板いろいろ』でした☆

 

 

1枚の写真から分かるプレゼンテーションのコツ(自画自賛)

先日、タイのコンケンという町でワークショップに参加し、30分頂いて発表をしてきました。そのときの写真を参考に、口頭発表の注意事項的なものの中から意識的にしていたことを振り返ります。

 

なお、学術プレゼン全般については加納先生の素晴らしい記事(こちら と こちら)がありますので、ここでは全般的なプレゼン指南を目指さず、たまたま私が気を付けていたことの紹介をしますね。

 

さて、こちらがその写真。

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この写真からだけでも下記のようなことが分かります。

 

・服装はダークスーツに白シャツ、ネクタイ

・演台や机・椅子が用意されているがその横に立っている。

・マイクスタンドは使わず手に持っている

・すぐ届くところにノートPCを置いている

・タイトルスライドを映しながら何か喋っている

・視線は会場の数列目に向いている

・左腕を広げている。手のひらを見せている

・マイク以外には持ち物がない

・スライドの名前は姓・名の順

 

では順に行きましょう。

 

1.服装

基本的にはスーツスタイルにしています。多くの場合、きちんとした人のように見え、その場への敬意が伝わりやすいと思うからです。最近はネクタイは青系が多いです。(色には深い理由はなくて、オバマ米国大統領が最近は青系をよく使っているので多分これがスピーチする人のネクタイ色の流行りなのだろうと思っただけです 笑)

服装は必ず「こうでなくてはならない」というものではありませんし、その場によって相応しい服装は異なるでしょう。例えばもしも私がこの季節(6月下旬です)に日本の環境省主催の場所で発表するとしたら、ジャケットは着ずにボタンダウンのクレリックシャツで袖を7~5分程度まで巻き上げ、パンツはもう少し明るい色のものにするでしょう。もしも発表先が物理学者の集まりでしたらさらに砕けた格好にすると思います。

 

2.位置取り

可能な限り、演台(上の写真では右端にあります)や机の後ろではなく、全身を聴衆に晒すことの出来る場所へ立つことにしています。このほうが私の話す言葉への注目が集めやすく、聴衆との距離が近くなり、コミュニケーションがとりやすいからです。ボディランゲージもよく見えます。特に机の向こうに置かれた椅子に座ってしまうとよくありません。顔の位置が低くなって後ろのお客さんからは見えず(この会場では)、また手元にあるPCを覗き込んでしまうような姿勢になりがちです。

歩き回ることが出来る空間を確保することで、スライドへの注目を集めたいときはスライドに寄り、スライドから離れて話に注目してほしいときにはスライドから離れる方向に歩き、特に強くメッセージを伝えたいときには聴衆の間へ移動することもできます。

 

3.マイク

この位置取りならば必然的ですが、マイクスタンドは使いません。スタンドに縛られると動けませんので。なお、会場の設備上の問題で今回はマイクを手持ちにしましたが、可能なときにはピンマイクを使って両手をフリーにします。

 

4.PCの場所

自分で操作します。会場係の人がやってくれるときもありますが、毎回「次お願いします」とか言うのはうっとおしいですし、発表上効果的でもありません。そのため手の届きやすい場所に置きます。催しの段取り上、可能なときには自分のPCを繋がせてもらいます。離れたところからスライドを操作できるデバイスもありますが、私は使っていません。PCと立つ場所がどうしても離れてしまう場合にはワイヤレスマウスで操作することもありますが。

 

5.導入の言葉

タイトルスライドを映しながら喋っている、ということは、これは冒頭だと分かります。始まってからすぐにはページをめくらず、ツカミの話をしているところです。今回の発表は完全アウエーだったので、自分はどういう者でどういう仕事をしてきて、今日の発表ではこういうことを紹介する、というようなことをなるべく堅苦しくなく紹介し、聴衆との距離を近づける努力をします。ここで軽く笑いがとれるとなおよいです(今回は成功しました)。主催者への感謝の言葉も(言う場合には)このときに言いますね。もちろん状況が違えば導入の言葉の必要性や内容は変わります。

 

6.視線

発表中、なるべくまんべんなく、色々な場所に座っているお客さんと目を合わすようにしています。たまたまこの瞬間は会場の真ん中あたりの列を見ていますね。目を合わせているかどうかはちょっと分かりませんが。後ろのほうや最前列にも視線は移します。あまりキョロキョロするのは変なので区切り毎に見る場所を変えます。

発表中に聴衆の反応を観察するのは大事です。理解、共感、関心、知識、異論などについて、フィードバックを得ることが出来ますから、それに応じて話し方や強調ポイントを調整できます。

 

7.腕の振り

なるべく「開いた」姿勢のほうが自信ありげで説得力があるように見えるそうです。背筋を適度に伸ばし、胸を軽く張り、空いている腕を広げ、手のひらを開いて上に向け、顔を上げると開いた姿勢になります。ずっとこの恰好でいるわけではありませんが、基本的にはそういう姿勢でいることが多いです。せっかくなのでもう一枚。

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(この写真、顔がむくんでて私じゃないみたいで実はイヤ)

(体重が右脚によってますね。あんまりフラフラするとカッコ悪い)

 

8.持ち物

よくポインターを使うことがありますが、最近はあまり好まなくなりました。小さな赤や緑の輝点ってそんなに見やすくないと思うのですよ。なのでポインタがいらないようにスライドをつくるようにします。どうしても必要になってしまったときにはマウスを使います。

 

9.姓名の順序

これは微妙といえば微妙な問題なのですが、指定のない場合、なるべく姓・名の順序で名乗るようにしています。私はゴミケイさんなのであって、ケイゴミさんではないので。もっとも指定がある場合にはそれに従います。

微妙な点として、受け取る側からは私が西洋式の順序で書いているのか日本式なのかわからない、というのはその通りなのですが、今のところこれで問題になったことはありません。なお、聴衆に漢字を読める人が多い場合には漢字で書いた名前も併記することが多いです。

 

他、このときに特に意識的にしたことは「なるべく簡単な英語でゆっくり喋る」こと。この会はタイの地方都市で、聴衆の多くはこの地域の公務員の方。同時通訳はありましたがそれまでの発表で通訳の能力に若干疑問があったこと、また、聴衆の方々もある程度の英語力はあるようですが(通訳聴いていない人もけっこういましたから)、こちらも自分の英語にそれほど自信がないこと、さらにモデリングの専門家でない人達なので聞きなれない話である可能性が高いことを考慮して、です。

 

もちろん他にも沢山の気を付ける点がありますし、また今回の発表でも振り返って反省点は沢山あります。が、撮ってもらった写真をみてこの写真だけからでも色々ポイントがうかがえるなぁ思ったのでその点だけかいつまんで取り上げました。

プレゼン全般については、再度の紹介になりますが、加納先生の記事をどうぞ。(こちら と こちら)

 

 

こんな人には英語が使えて欲しいのです:

以前、TOEICを受けた時の感想として、

私の経験する範囲では、

International communicationとしての英語は

TOEIC英語とはだいぶ違う、

という話を書きました。

 

TOEICを受けてきました。役立ちそうです。

 

英語教育の話はみなさんお好きなようで、

(まあ私もその一人ですが)、

今日は「どんな人に英語がいるのか」について、

先日の体験から、ちょっとだけ書いてみます。

 

5月半ば、

マレーシアの共同研究者の皆さんと、

北九州の見学に行ってきました。

 

北九州市はいわゆる「環境都市」として有名。

特にリサイクル技術の開発とリサイクル工場の集積で、

業界では外国の方にもよく知られています。

(ただ、若干名前が憶えづらいのが・・・)

 

さて。

 

訪問先は次の三つ。

 

・北九州エコタウン http://www.kitaq-ecotown.com/

 

・北九州市環境ミュージアム http://eco-museum.com/

 

・北九州市スマートコミュニティニティ

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/file_0325.html

 

いずれの訪問先でも非常に案内慣れされており、

見学や説明の手順、小道具などもよく準備され、

視察の受け入れとしては大満足でした。

 

ただし、言語を除いて。

 

英語の説明資料等は用意されていたのですが、

説明・案内担当の方はいずれの行き先でも日本語のみで話し、

同行した日本人で逐次通訳することになりました。

 

いえ、別にいいんです、通訳すること自体は。私は。

そういう機会はよくありますし、

通訳をするのが嫌だというわけではありません。

それに翻訳をするとよく頭に入りますし。

 

でも、伝えるほうから見て、いまいちだと思うのですよ。

 

まず、それにあたる人がよい通訳者であるかどうか、分かりません。

 

プロの通訳さんがつくのであればよいですが、

同行した「英語のわかる日本人」程度では、

通訳の品質(スピード、語彙、正確さ、分かりやすさ等)は、

でたとこ勝負です。

 

通訳を担当する人が対象についてよく知っていれば、

そこそこの水準は達成できるかもしれませんが、

それも運次第になってしまいます。

 

今回は私ともう一人で通訳をしましたが、

いくつかの専門用語についてはその場ですぐに浮かばないか、

そもそも知らなかったかして詰まってしまいましたし、

もとの意味するところを正確に伝えられた自信もありません。

 

(事前に準備しておけばよかったのですが、

 今回は当日その場に行くまで考えていませんでした。

 これ自体は私たちの準備の課題ですが、

 同じようなことはよくあるでしょう。)

 

ですので、もちろん一生懸命通訳しましたけれど、

北九州の方々の側からみると、

やはり日本語で日本語話者に伝えるのよりは、

いくぶん品質が落ちてしまったであろうと思います。

 

 

次に、時間がかかります。

 

同時通訳のような器用なことは出来ないので、

ある程度お話していただいたらいったん止めて、

その分を翻訳して、またお話を再開して、

となります。

 

同じ情報量を伝えるのに、

普通にひとつの言語で話すよりも、

2倍の時間がかかります。

 

お互い時間は限られているわけで、

これはどう考えてもよいことではありません。

 

 

最後に、聴衆の注目が通訳のほうに集まります。

 

お客さんから通訳を募って、とすると、

通訳自身がほんとうは聴衆なわけです。

発表者は(今回の場合は)北九州の方々。

 

ところが、こういう調子で通訳をかますと、

聴衆は通訳により注目するようになり、

本来の発表者・案内者への注目度が下がります。

 

特に質疑のような「やりとり」が直接出来ないと、

通訳に向かって話しかけるようになってしまいます。

 

オリジナルの表現に含まれていたニュアンスや、

迫力、興味の強さ、強く訴えたい気持ちなどが、

伝わりづらくなってしまうでしょう。

(なんせ通訳も素人通訳なわけで)

 

これは、わざわざその場に行ってその場の人から話を聞く、

ということの価値を減じてしまうと思うのです。

 

 

北九州のようなケースでは、

有名事例ですし、説明の機会も多いでしょうし、

今回伺ったところでは外国からの見学者も非常に多い、

とのことでした。

(それで英語資料もあるわけです)

 

説明担当者が英語で説明できるだけで、

上に挙げた諸問題は解決します。

 

コストがそれに見合うのかどうか、には自信はありませんが、

第一歩としては比較的低いコストで出来ることもあります。

 

例えば英語の台本をつくる。

 

ほとんど定型の説明で、日本語の台本はあるわけですから、

いったんそれを英語に訳せばずっと使えます。

配布・映写資料は英語のものがあるわけですから、

台本の英訳だって出来るでしょう。

 

 

 

英語教育アレコレについては、私自身は、

「ほとんど、たぶんなら90%くらい、の人には、

 業務レベルの英語は必要ないだろう」

と思っています。

 

そして、今回とりあげた北九州の環境関連施設のような、

 

「世界のいろいろな国の人たちに売り込みたい」

 

と思っているところで、

そのいろいろな国の人たちと接する人は、

残りの10%のほう。

 

英語で意思疎通できる能力はあったほうがいい。

断然いい。

 

 

以上、どんな人に英語が使えてほしいか、でした。

 

 

 

TOEICの勉強に使った教材、1か月半分

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先日の記事で、TOEICを受けてきた感想を書きました。

TOEICを受けてきました。役立ちそうです。 

 

これまでには、10年ほど前、学部生時代に団体受験で500点台、

今回はまったく勉強せずに模試をやってみたら930点。

そのあと1か月半勉強して、本番は955点でした。

 (一生懸命勉強した割には25点しか上がってないので、

 なんというか効率悪かったような気も・・・)

 

気を取り直して。

 

冒頭の写真は私が使った教材の一覧。10冊あります。

ここに挙げたものは、全部少なくとも一回は解きました。

 

1.模試:実力確認と本番へのリハーサル

 

自分の実力を確認しなければ始まりません。

特に弱点の把握のために、「まず模試を1回」は必要だと思います。

上記の「まったく勉強せずに」のときは、

こちらの模試の1回目をやりました。

 

はじめての新TOEICテスト 本番模試

(安くて助かります)

 

その後も、ほぼ毎週末に1回分または2回分やっています。

それには次の2冊を使いました。

 

TOEIC(R)テスト新・最強トリプル模試1[改訂新版]

(注:私が使ったのはこれの改定前の版です)

 

 TOEICテスト新公式問題集〈Vol.3〉

(公式問題集、よく考えてみたら最新のを買うべきでしたね)

 

2.語彙:これがなけりゃ始まらない

 

模試を解いてみてすぐに、語彙が問題だと分かりました。

こちらのサイトでも最初は語彙を増やすことに注力せよ、としています。

単語と熟語の両方をカバーでき、自分のレベルにあったものを、

と考えて、まずこちら

 TOEICテスト990点満点達成のための英単語と英熟語 

を買ってやってみたのですが、

さーっぱり分からない!知ってた単語がほとんどない!

10ページにひとつあるかないか、くらいです。

 

ということは、

もうひとつ下の水準のもやらなきゃまずいのでは、と考えて、

こちらも購入し、覚えました。

 TOEICテスト 860点突破のための英単語と英熟語

(案の定、こっちの単語もほとんど知らなかった 笑)

 

3.弱点その1「Part5」の文法/語彙問題

 

模試をやってみて、

Part5の文法・語彙問題で失点が多いと分かりました。

そこで強化のために下記の三冊をこの順でやりました。

 

新TOEIC TEST 900点特急 パート5&6

(これが一番勉強になったような気がします)

 

  新TOEICテスト 文法・読解 練習問題300問

(これはPart7もついています。ついでなのでやりましたが)

 

 新TOEIC TEST文法・語彙問題完全攻略580問

(これはもうマラソンです)

 

4.弱点その2「リスニング」

 

私は昔からリスニングが苦手です。

なんなら日本語のリスニングも苦手(笑)

そこでこちらを買ってきて特訓。

 

 スコア900へのTOEICテスト パーフェクトリスニング 

(この本の「ストラテジー」は玉石混交な印象です)

 

普通に問題を解くだけでなく、シャドーイングもしました。

模試も解いた後にリスニングパートはシャドーイングしました。

 

5.難問対策:こんなもん解けっか!

 

模試を何回かやって、だいたい900点台半ばでした。

ここからスコアを上げるには難問対策だな、

と考えて買ったのがこれです。

 

 全問正解する新TOEIC TEST990点対策

 (実は1,2問間違えても990点になることがあるそうです)

 

一応やりましたがいやほんとすごいハゴタエ。

この問題ちゃんと解けたらTOEIC2000点くらいは取れると思います。

最後に難問ばかりでつくった模試1回分がついてきます。

リスニング68/100、リーディング60/100という惨憺たる結果に(笑)

 

以上、私が取り組んだ10冊でした。

 

 

TOEICを受けてきました。役立ちそうです。

 

みんな英語好きですよね。

特にTOEIC好きですよね。

 

ふと思い立って、

この4月にTOEIC公開テストを受けてきました。

 

せっかくなので勉強をしようと思い、

約1か月半勉強して受けました。

こちらのサイトを参考に。

 

必勝!TOEIC900点勉強法

TOEIC500点の人が30日間でTOEIC900点を取る勉強法を、

元東大生が徹底レクチャー。

 

 

結果は下記のとおり。

 Total   955点

 Listening  470点

    Reading  485点

 

(まだ認定証は受け取っていませんが、Webで先に確認できます)

 

TOEICの勉強と試験を通じて思ったことを、

記録のために書いておきます。

 

1.英語が出来ればTOEICの点はとれる

 

けれども逆は真ならず。

TOEICの点がとれれば英語が出来るとは限らない、と思います。

 

研究者をしていれば英語を使う機会は沢山あります。

論文の読み書きはほとんど英語ですし、

外国の国際学会へ行き、そこでの発表は当然のように英語です。

付随する事務上の様々なことを英語でこなす必要もあります。

 

私の場合、この数年間は国際共同研究をしてきましたし、

研究室でチームを組んでいる留学生もいますから、

日常的に英語で会話・議論をしています。

 

さて、私の感じでは、

普段の英語コミュニケーションに比べたら、

TOEICの英語はさほど難しくはありません。

 

Listeningはわざわざゆっくりはっきり喋ってくれますし、

Readingでも登場する範囲は限られていて、

そこまでややこしい構文は滅多にありませんし、

専門用語も少ないです。

それに脈絡のおかしな話は出てきません。

 

実際の英語での業務では、

色んなナマリのある人がもっと早口でしゃべりますし、

複雑な構文で書かれた文を読まされることもありますし、

そもそも話者・筆者の中で話があまり明晰でなく、

もやもやとして何がいいたいのかよく分からないことも、

ざらにあります。

 

(まあこれは英語だからというわけでなく、

 日本語での業務でもよくあるわけですが)

 

ですから、

英語で業務が出来る人にとっては、

TOEICで沢山正解するのはそれほど難しくはない。

でも、TOEICの簡単な英語が分かったからといって、

英語で業務が出来るとは思えない。

 

 

2.英語を共通語として使うのは、英米加豪だけじゃない。

 

TOEICでは、英国、米国、カナダ、オーストラリア(&NZ)の、

Englishが出題されます。

 

ところで。

 

TOEIC」の「EIC」は、

English for International Comunication.

国際コミュニケーションのための英語、です。

 

私の場合、主な共同研究者はアジア諸国の人々です。

日々直面する国際コミュニケーションでは、

 ・中国人の英語

 ・インド人の英語

 ・マレーシア人の英語

 ・ベトナム人の英語

 ・インドネシア人の英語

 ・カンボジア人の英語

 ・タイ人の英語

 ・韓国人の英語

そして、

 ・日本人の英語

などなどにさらされています。

 

いわゆる「日本人英語」があるように、

各国の人々はそれぞれに特徴的な発音のクセ、リズム感、

よくやる文法ミスなどがあります。

 

例えば私がおつきあいのあるベトナム人は、

"Which"を「うぃっく」と発音しますし、

インドネシアの人達は、

"goverment"を「がばるめん」と発音し、

"scenario"を「すけなりお」と発音します。

 

中国の人はheとshe, hisとherを間違える傾向があるようですし、

タイの人には時制に無頓着な方が時々います。

 

インド人の英語はとにかく早口でRの巻き舌(?)や、

濁音がやたらと強調されることが多いようですし、

一文が長く、あやしい接続を重ねていつまでも続きます。

韓国の人達はsがshのように、tがchのような音に、

それぞれよくなるようです。

 

ちなみにわれわれ日本人はというと、

アクセントがあまりつかず、

LとRを区別せず、thとzを区別せず、

母音がないところに母音を補う傾向があるようですね。

 

国際学会に行けば、

これに東欧系・南米系・中東系・アフリカ系の人達の英語が加わり、

ほんとに同じ言葉を使っているのだろうかと思うほどです。

 

TOEICの声優さんたちのような発音をする人はごくわずか。

(以上すべて私の経験からの印象です)

 

国際コミュニケーションとしての英語、というのは、

分かる・通じることで意思疎通が円滑にいくことが肝要であって、

それには英米加豪式の英語がわかるだけでは足りない。

 

てんでばらばらの発音をする人たちを相手にしても、

相手の言いたいことが分かる、

自分の言いたいことを伝えること出来る。

 

文法間違いの多く含まれた文を読んでその意図を正確に読み取り、

相手が理解できる水準の語彙・構文で書くことが出来る。

 

実際の国際コミュニケーションとしての英語には、

こういう頑強さが必要だと思うのです。

 

3.それでも勉強は役に立つと思います

 

と、こう書いていくと、

TOEICは役に立たない」

TOEICの勉強など無駄」

と言いたいのかと思われる方も多いかとは思います。

 

しかし、私の感想は実はちょっと違います。

 

まず、

TOEICが出来るだけではだめ、ということは、

TOEICさえ出来ないようではもっとだめ、

ということと矛盾しません。

 

業務で必要な基本的な英語力を身に着け、高めるのには、

TOEICの勉強で得られる英語の語彙、文法知識、聞き取り力、

読解力などは十分役立つと思います。

 

ただし、基礎として。

 

今回TOEICの勉強をしている間、

普段の業務でその効果を感じました。

 

例えば、

・語彙が増えたことで辞書を引く回数が減る

・同様にスラスラと喋れる、文を書ける、

・時制、前置詞、構文、接続詞の選択などに自信を持てる

・読むのが速くなった

・早口の英語が聞き取りやすくなった、

・シャドーイングをしていたので発音が滑らかになった(気がします 笑)

 

(シャドーイングとはお手本の英語を聞きながらすぐあとを追いかけて

発音することで、リスニング力の向上に効果があると言われています)

 

というようなことがあったので、

業務スキルの向上のために、

今回TOEICを勉強したことは役に立ったようです。

 

 

 

 

さてまとめ。

 

 

TOEIC英語だけで実際の業務が英語で出来るとは思えませんが、

TOEICの勉強は基礎的なスキルの習得に役立つと思います。

ですので、今回のTOEIC受験は私にとっては有用でした。

 

twitterをやめたわけ

 

twitterから離れてもうすぐ2ヶ月になります。

 

なぜか、やめたわけをあちこちで聞かれるので、

ここにまとめて書いておきますね。(そんなに知りたいものですかね?)

 

理由は三つあります。

(↑この書き方は「コンサル風」ならしいです。twitterで知りました)

 

1.飽きた

2.アウトプット欲の振り向け先を変えたかった

3.フォロワどうしの関係に配慮するのが面倒になった

 

以上に入っていないことからも明らかなように、

twitterやってることが職場にばれて問題になった」

というものではありません(笑)

そもそも私は実名実所属実写ではじめ(2010年11月)から

ずっとやってますから、アカウントばれなんていまさら。

 

ではひとつずついきましょう。

 

1.飽きた

 

まあそのままっちゃあそのままなのですが。

基本的に好奇心で動いているので、

何かをやめるときはたいていこれが理由です。

 

twitterやってて、

「こういうことが出来たら面白そう」と思ったことは、

だいたいやってしまいました。

 

たとえばこんなことです。

 

・あるツイートをきっかけに爆発的にフォロワ数が増える (これ)

・なぜか有名人に拾われてびっくりする (三ツ矢サイダー事件)

・旅行を逐一中継する(会津若松)

・フォロワさんからの情報だけで何かをやってみる (同上)

・ツイートでリレー小説 (ああ、未完だった…これも…)

・時事問題の解説をして注目される (これ とか これ)

・お題を振ってもらって千本ノック (北海道の人はみんな牛)

・ツイッターで知り合った人を自宅に呼んでお食事会

・ツイッターで知り合った人と合奏

・料理を自慢する (テロ とか 朝ごはん)

・タグをつくって流行させる (福島の桃)

・組織票を扇動して勝利する (綾波vsあずにゃん)

 

で、リンク先にまとまっておりますように、

たいていやってしまって、それなりに満足してしまい、

結果、興味を失いました。

 

 

2.アウトプット欲の振り向け先を変えたかった

 

私の場合、

アウトプット欲の総量には上限があるようです。

 

ツイートを一生懸命書いていると、

他のところに何かを書いたりしようという意欲が下がる。

 

ツイッターというのは、

眺めているだけでどんどんネタが流れてくるので、

書くネタには困らないのですよね。

たいていのことには何かしら言いたいことがありますし。

 

ところが、少し頭を使って連投したりすると、

書きたい欲がそれで満足されてしまうのです。

 

すると他で、例えばblogで、

何か記事を書こうという気にあまりならない。

 

blogではまとまった文章を展開できる、という強みがあります。

チャチャも入りづらいし、残しやすい。

twitterのようなリアルタイムの瞬発力はありませんけどね。

 

blogには限らないのですが、

他のところへのアウトプットをしようと思ったので、

そのためにtwitterをやめる必要がある、

というのが二つめの理由です。

 

 

3.フォロワどうしの関係に配慮するのが面倒になった

 

だんだんフォロワ数が増え、

こちらからの付き合いも広がってくると、

フォロワどうしで仲が悪い人とかもでてきました。

 

つまり、

 

私と(場合によってはリアルでも)仲の良いフォロワAさん、

と、

私と(場合によってはリアルでも)仲の良いフォロワBさん、

がいて、

しかしそのAさんとBさんは仲が悪い、

ということですね。

 

AさんとBさんの間にはフォロー関係はないのですが、

Aさんが「Bさん嫌い」って言っているのや、

Bさんが「Aさん嫌い」って言っているのが、

私には見えます。

 

私はtwitterでは頻繁にフォロイーのことに言及します。

 

それが面白いと思うからですが、

しかし、上記のようなことがあると、

Aさんの見ているところでBさんの話はしたくない。

Bさんの見ているところでAさんの話はしたくない。

 

私はSNSではなるべく人間関係の面倒は避けたいのです。

そんなのはリアルだけで十分すぎます。

 

話が面白く感じられない人とはそもそも付き合いませんし、

私を嫌い・私が嫌いな人とはなるべく関係をもたないで

すむように心がけています。

そういう面倒が身近で起きるのもいやですし、

その原因にもなりたくありません。

リアルでは多少は避けられませんが、

娯楽でやってるSNSでまでそれをやりたくない。

 

ただ、フォロワどうしの関係はどうしょうもない。

その人たちどうしが仲が悪いことには一向構わないのですが、

Aさんの見ているところでBさんの話はしたくない。

Bさんの見ているところでAさんの話はしたくない。

 

となると、私の発言が縛られます。

それが面倒になりました。

 

これが3つ目の理由。

 

あえてほかに言うなら仕事関係で、

ある状況では発言を慎んだほうがよい、

というアドバイスを頂いたこともありますが、

まあそれはこうするに至った直接の理由ではありません。

(他にtwitterの嫌いなところはたくさんありますけれどね 笑)

 

やめるやめる詐欺をやっていたころに、

「どうしてやめるの!やめないで!」的なナルトも頂きましたが、

こんなところでご納得頂けましたでしょうか(笑)